もしも衛生管理者に不合格になったら
「不合格!」「試験に落ちる!」
受験者さんにとっては、どれもイヤ~な言葉ですよね。
でも、今回はあえて「不合格」について掘り下げ、衛生管理者試験に不合格になった場合の対処法について見ていきましょう。
試験であるが故に、毎回一定数の合格者と共に、不合格者が存在します。合否結果は、インターネットで試験協会のホームページから確認することができます。それ以外にも、必ずハガキが、受験者さん宛てに送られてきます。
合格者に届くのが、「免許試験合格通知書」です。ハガキのシールの部分をはがすと、合格したことが分かるようになっています。
一方、不合格者に届くのが、「免許試験結果通知書」になります。合格者のものとよく似た名前ですが、“合格”と“結果”という箇所が異なりますね。ハガキのシールをはがすと、各科目の点数が書かれています。第一種なら5科目、第二種なら3科目、特例第一種なら2科目です。
もし、不合格になった後も、再チャレンジするつもりであれば、それは捨てずに取っておきましょう。不合格の結果なので屈辱的かもしれませんが、「彼(てき)を知り己を知れば百戦して殆(あや)うからず」です。
その点数から、自分の強みと弱みを見つけだし、分析し、合格に向けた戦略を立てるのです。
不合格のなり方には、次の3つのパターンがあります。それぞれの対処法を確認します。
合計点数がギリギリ60%未満の場合
あと1、2問正解できれば合格だったのに、合計点数が合格ラインの60%未満だった場合です。
不合格になる人は、このパターンが最も多いでしょう。そして、最も悔しいパターンでもあります。
この場合の対処法としては、突出した得意科目が無ければ、1つで良いので得意な科目を作ります。得意科目ができれば、合計点数が引き上げられます。
それが得意科目であるかどうかの目安としては、過去問をやってみるとよいでしょう。過去問でコンスタントに80%以上正解できる科目は、得意科目だと豪語して問題ありません。
得意科目が1つできれば、2つ、3つと増やしていきましょう。得意科目を増やしていけば、より確実性が増します。
蛇足ですが、試験時にケアレスミスをしないことも重要です。衛生管理者の試験では、時間はたっぷりとあるので、必ず見直しをしてくださいね。
どの科目も40%未満の場合
この場合は、抜本的な対策が必要になってきます。
教材、勉強方法、スケジュールを見直しましょう。
教材が分かりにくいのであれば、もっと自分に合ったものを使うようにしましょう。イラストやまとめが入っている方が分かりやすいのであれば、そういうものを使います。
また、教材が作られた時期も調べましょう。なるべく新しくて、最新の問題に対応できるものを使います。
勉強方法として、参考書ばかり読んでいないでしょうか?試験を受けるまでには、必ず問題をたくさんやりましょう。
過去問をやることも大切です。過去問は1回だけでなく、何回もやりましょう。
試験を受けるまでのスケジュールは適切ですか?不合格になってから、すぐに試験を受けても同じ結果になることが多いです。
ですから、しっかりと実力が付いてから試験に臨みましょう。実力を測るツールとして、過去問をやってみるとよいでしょう。
1科目だけ極端に点数が悪い場合
合計点数が合格ラインの60%を超えているけれども、1科目だけ40%未満だった場合です。
これはレアケースですね。ただしこの場合は、それほど落ち込む必要はありません。
点数が高い科目を持っているので、弱点を克服すれば良いことになります。試験勉強において、80%を100%にするよりも、40%を60%にする方が簡単です。
点数が良い科目については、現状維持できるように心がけましょう。
まとめ
ほとんどの場合、衛生管理者の試験は、仕事をバリバリ頑張ってる方が受けますので勉強時間も限られてくるでしょう。ですから、合格に向けた正しい戦略が必要になってきます。
上記のパターンで共通しているのは、1科目ずつ集中して勉強するということです。科目における選択と集中を行えば、「不合格」から脱出し、最短距離で「合格」に向かうことが出来るでしょう。
これを読んでいるあなたなら、ピンチをチャンスに変える力があるはずです。
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