奈良で衛生管理者の講習会を開催
奈良で衛生管理者の講習会を開催いたします。
近畿の場合はいつもは大阪で開催していましたが、私の地元である奈良でも開催することにしました。もちろん第一種、第二種、特例第一種衛生管理者に対応した内容になっています。
生徒さんが講習に集中できるように、今回はわずか8名限定の少人数制で行います。満席になる前に、お早目にお申込みいただければ幸いです。
講習会の日程が合わないという場合は、通信講座や個別指導なども提供しておりますのでご検討ください。
⇒衛生管理者講習会(第1種、第2種、特例第1種)[最新の日程]
奈良での試験は毎年12月の1回だけ
奈良県の人が衛生管理者試験を受ける場合、兵庫県の加古川市にある「近畿安全衛生技術センター」に行くことが多いでしょう。奈良から電車で行くとすると2時間以上かかりますので結構遠いですね。
センター以外で行われる衛生管理者の出張試験は、各都道府県で年に1回は開催されます。
今年(2015年)、奈良では12月27日(日)に行われます。試験会場は奈良教育大学です。受験申し込みの期間は、10月27日(火)~11月9日(月)までですのでお忘れなく。
受験申し込み方法などの詳細は、試験協会のこちらのサイトをご覧ください。
奈良時代に衛生管理者がいれば…
東大寺の大仏
奈良県以外の人に「奈良と言えば?」と質問すると必ず返ってくる答えがあります。
「大仏」と「鹿」ですね。
奈良の大仏は銅で出来ており、今でこそ黒い姿をしていますが、建てられた当時は金で覆われておりピカピカだったのです。
どうやって金の大仏を作ったか気になるところですが、奈良時代の日本にはあれだけ巨大なものに金箔を貼るという技法が無かったため、別の工法で金を被せていました。
それは金と水銀の合金である「金アマルガム」塗り付け、熱で水銀だけを蒸発させる工法です。
金は固体ですが、水銀は金属で唯一の液体です。これらを混ぜると泥状になり、大仏に塗り付けやすくなるのです。
水銀を蒸発させる方法としては、松明(たいまつ)の炎を近づけてその熱で蒸発させていました。平城遷都1300年祭のときに、平城宮跡大極殿内でその資料を見ることができました(今も見られるかも)。
こんな大胆な工法で金を被せていたとは驚きですね。しかし、感心してもいられません。
衛生管理者試験でも出てきますが、水銀は人体に有害な金属なのです。
蒸発した水銀は、奈良盆地に溜まり、また地下水にも入り込んで多くの水銀中毒者が出たと考えられます。
金属水銀は飲み込んでも体内に吸収されませんが、蒸気になると呼吸とともに体内に吸収されます。水銀は長期間にわたってその毒性を発揮します。
水銀は脳を攻撃することで知られており、慢性的な中毒になると、手指が震えたり、妄想や幻聴といった症状がみられます。
もし当時の奈良に衛生管理者が居れば、この工法に「待った!」をかけることができたでしょう。
大仏建立後に長岡京に遷都したのは、水銀公害のためとの説もあります。水銀公害が起こらなければ、奈良は現在も都のままだったかもしれませんね。
衛生管理者の講習会で学ぶことは、このような先人の経験がベースになっています。
合格に向けて一緒に楽しく頑張りましょう。たくさんの方のお申し込みをお待ちしています。
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- 2015/09/11:奈良で衛生管理者の講習会を開催