徹底比較!衛生管理者の勉強スタイルはどれがいい?
現代ではIT化が進み、勉強スタイルは多様化しています。一昔前は、第一種、第二種、特例第一種衛生管理者の勉強をするとき、「参考書を読む」か「講習会に行く」くらいしか選択がありませんでした。
しかし、現在は「通信講座」「ウェブ講義」「ユーチューブ」「アプリ」「メールマガジン」などたくさんありますね。それぞれの勉強スタイルには、メリットとデメリットがあります。
ここでは、比較しながらそれらを見ていくことにしましょう。
最初にまとめ
★印で評価をしています。比較項目は「費用、手軽さ、理解度」の3点です。★の数が多いほど優れていることになります。最低が★1つで、最高が★5つの5段階評価です。
費用 | 手軽さ | 理解度 | |
テキスト | ★×4 | ★×5 | ★×1 |
講習会 | ★×2 | ★×3 | ★×5 |
学校 | ★×1 | ★×1 | ★×5 |
通信講座(音声) | ★×3 | ★×4 | ★×3 |
通信講座(動画) | ★×2 | ★×3 | ★×4 |
ウェブ講義(1対1) | ★×1 | ★×3 | ★×5 |
ウェブ講義(1対多) | ★×2 | ★×2 | ★×4 |
メールマガジン | ★×5 | ★×5 | ★×1 |
YouTube | ★×5 | ★×4 | ★×2 |
アプリ | ★×3 | ★×3 | ★×2 |
テキスト
手軽さ★★★★★
理解度★
まずはテキストを使った勉強スタイルです。いわゆる独学ですね。本屋さんで書籍や問題集を購入して勉強します。衛生管理者の受験者で一番多いのが、やはりこの勉強スタイルでしょう。
まず、費用があまり掛からないことが魅力ですね。書籍と問題集を購入しても、数千円で事足ります。
さらに安く済まそうと思えば、ブックオフやアマゾンで購入できる中古の書籍もありますが、あまりお勧めはいたしません。
衛生管理者の試験問題は、時代共に変化していますので、出版年度が古いと最新の問題に対応できません。また、書き込みやマーキングされていると、自分の学習スタイルに合わないときに目障りになりますからね。
手軽さとしても優れていますね。テキストですので、どこに持って行ってもパッと目を通すことが出来ます。仕事のわずかな隙間時間など見つけて学習することも可能です。
ただし、理解度は他の勉強スタイルに比べると劣るでしょう。やはり一方向の情報しかありませんので、疑問点などがあると別途解消する必要が出てきます。もちろんテキストの分かりやすさにもよります。
講習会
手軽さ★★★
理解度★★★★★
講習会は昔からよくある勉強スタイルで人気がありますね。私もおススメの勉強スタイルです。
費用は講習会費用、移動費、宿泊が必要であればその費用も掛かりますので安くは無いでしょう。ただ、その費用以上に見合うものがあれば積極的に参加するべきですね。
手軽さとしては、指定された日にその場所に出向いて勉強しますので特段優れていませんが、講習会自体は1日~2日程度のですので比較的行きやすいでしょう。
講習会の魅力はやはり理解度が高いことですね。何といっても講師の話を生で聴けて、質問することで疑問点もその場で解消できるので評価が高いです。
私のところでも、他の勉強スタイルよりも記憶に残りやすいと答える生徒さんが多いのも事実です。
さてここで、講習会で得られるものを200%にする方法をお伝えしておきます。講習会の受け方ひとつで、得られるものがグンと多くなります。
それは、講習会を受ける際、『能動的』な姿勢で臨むということです。意欲的、積極的などと言い換えても良いでしょう。
例えば、講習会に来て、講師の話を聞いただけで満足する人がいます。そういう方の特徴は、疑問点をそのまま家に持って帰ってしまうことです。
「ちょっと分からないことがあったけど、また帰ってから調べれば良いか。」という具合です。でも、講習会に参加し、疑問点をそのままにしておくのは、実にもったいないことなのです。
なぜなら、その疑問点を講師に質問することで、質問したという経験が記憶として残りやすくなるからです。ただ単に話を聞いているよりも、能動的に質問した方が、その内容や状況を覚えやすいということです。
また、家に帰ってからその疑問点の答えを探す時間が無くなり、結果として勉強時間も短くて済むのです。人数が多い講習会の場合、講義中に質問するのが難しいので、休憩時間に講師を捕まえて質問しましょう。
これから講習会に行く人は、いつもより少し能動的になってみましょう。
学校
手軽さ★
理解度★★★★★
衛生管理者は超難関資格試験ではありませんので、資格の学校で取扱っているところはほぼないでしょう。もしあったとしても、資格の学校はやはり費用がかかります。
また、定期的に授業に出席しなければならないので手軽さという面でも評価低くなります。ただし、何度も授業に出て講義を受けられますので、理解度としては他の勉強スタイルに比べてトップクラスでしょう。
さらに、資格の学校は同じ志をもった人ばかりで、講師も揃えているでしょうからモチベーションが高くなり挫折しにくくなります。
通信講座(音声)
手軽さ★★★★
理解度★★★
音声を使った衛生管理者の通信講座は、私がお勧めする勉強スタイルのひとつです。音声の通信講座とは、テキスト類に音声CDがセットになっているものやMP3ファイルなどをダウンロードできるものが挙げられます。
その分テキスト類にプラスアルファの費用が掛かるでしょう。なお、聴覚を刺激した勉強スタイルなので、テキスト類だけの勉強よりも理解度が高くなります。
また、ウォークマンやiPodに音声を入れて持ち運べますので、手軽に勉強することが出来ます。私の生徒さんに教えてもらいましたが、車の運転中に聞くのも非常に効果的ですね。
疑問点が生じた場合に、講習会や学校のようにその場で質問することはできませんが、無料メール質問などで販売元がフォローしてくれる体制であれば問題ないでしょう。
通信講座(動画)
手軽さ★★★
理解度★★★★
動画を使った通信講座としては、DVD、MP4などがあります。多くの場合は、テキスト類にDVDなどが付属している形でしょう。
講習会や学校の授業を録画したものが主流ですが、通信講座用に撮影したものもあります。DVDなどの動画になると、やはり費用はそれなりに掛かります。
また、DVDプレーヤーやパソコンがないと動画を見ることが出来ないので、他の勉強スタイルに比べると特段手軽とも言えません。車の運転中でも音声は聞く事が出来ますが、動画を見るのは難しいでしょう。
ただし、臨場感のある衛生管理者の講義を自宅などで再現できるため理解度は高くなります。通信講座(音声)と同じように、質問などがあった場合に販売元がフォローしてくれる体制があれば尚良いですね。
ウェブ講義(1対1)
手軽さ★★★
理解度★★★★★
ウェブ講義は、スカイプやUSTREAMといった仕組みを使ったネット上での勉強法になります。受講者さんはパソコンやタブレットの画面を見ながら、音声での解説を聞く事が出来ます。
疑問点があればマイクを通じて、即座に質問でき、双方向性の学習が可能です。1対1のマンツーマン講義の場合は、ライブで進行しますので、家庭教師がいるかのように衛生管理者について勉強することが出来ます。ですから、理解度としてはトップクラスに高くなるでしょう。
その反面やはり費用が高くなる傾向にあります。講師はその時間、受講者さんに付きっ切りになりますからね。
ネットでの勉強になりますから、手軽さとしては資格の学校に比べると優れていると言えるでしょう。
ウェブ講義(1対多)
手軽さ★★★
理解度★★★★
1対多のウェブ講義では、講師が授業している様子を、パソコンやタブレットで複数の人が閲覧する仕組みです。ライブで講義しているのを閲覧する場合と、講習会などを録画したものを閲覧する場合があります。
1対1に比べると理解度は若干落ちますが、臨場感のある講義が自宅や出先で閲覧できます。その分、1対多の方が、1対1よりも費用は安くなるでしょう。
ネットにつながったパソコンやタブレット端末があれば学習が可能です。
メールマガジン
手軽さ★★★★★
理解度★
メールマガジンは、ご自身のメールアドレスに衛生管理者の情報が送られてくるというものです。メールマガジン自体無料のものがほとんどですので、費用は最高のパフォーマンスです。
また、メールで読みたい時に読めるため、手軽さとしても最高でしょう。ただし、メールだけでは体系的な知識を身に着け、理解することが困難です。
断片的な知識となるため、あくまでも勉強の補足用と考えた方がよさそうです。
YouTube
手軽さ★★★★
理解度★★
YouTube(ユーチューブ)は、無料動画サイトです。こちらにアップロードされている動画を見るのは無料ですので、費用は掛かりません。
ネットにつながったスマホ、タブレット、パソコンが必要になるのですが、その環境さえ整えば手軽に学習できますね。ただし、断片的な情報発信になりがちですので、理解度は全体からして少し劣ります。
YouTubeだけではなく他の勉強スタイルと組み合わせるのが良いでしょう。
アプリ
手軽さ★★★
理解度★★
有名な資格試験では、スマホやタブレットでダウンロードできるアプリがあります。また、ニンテンドーDSなど携帯ゲーム機でのソフトもあります。ただし、衛生管理者に特化したものは、あまり見たことがありません。
これらは、クイズゲーム感覚で学習を進めることができます。ゲーム機などを購入すると、費用としてはそれなりに掛かってしまいますが、スマホがあればアプリのダウンロード代だけで済みます。
アプリならスマホやタブレットで出来るものですので、持ち運びができてそこそこ手軽だと言えます。
ただし、理解度としては総合的に何かを学ぶのには、他の勉強スタイルに劣るでしょう。一通り勉強が終わり、理解度チェックのために使うことは有効かもしれませんね。
最後に
いかがだったでしょうか?衛生管理者の勉強スタイルは実に多様です。
ひとつだけでなく、色んな勉強スタイルを組み合わせることもあります。あなたに合った勉強スタイルを見つけて、スピード合格を目指しましょう。
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