サクッと衛生管理者に一発合格するには?
きちんと勉強さえすれば、衛生管理者に一発合格することはそれほど難しくありません。これは第一種、第二種、特例第一種衛生管理者の試験すべてに言えることです。
当然ですが、一発合格すれば次のように良いことしかありません。
一発合格のメリット
受験料
一発合格すれば受験料は1度きりで済みます。再試験を受けるごとに数千円の費用が掛かります。
移動費
移動費だって1度きりです。衛生管理者試験が受けられる場所は限られています。受験タイミングによっては、試験のために遠方に移動する必要も出てきます。そうなると移動費もバカになりません。
時間
試験のために何日も仕事を休まなくて済みます。試験に落ちたがために、何度も平日に会社を休むのは気まずいですね。また、試験を受ける日が休日なら、貴重な休日が試験で潰れなくて済みます。
仕事
資格試験の合否が、人事評価につながる会社も少なくありません。もちろん、一発合格が最高評価でしょう。会社が受験料などの費用を負担している場合はなおさらです。
一発合格に必要なたった2つのこと
衛生管理者試験に一発合格するには、「適切な教材」を使い「適切な勉強方法」を実践します。では「適切な教材」と「適切な勉強方法」について見ていくことにします。
1.「適切な教材」とは?
無駄を省いて、試験に必要な情報だけをピックアップした教材が、「適切な教材」と言えます。
例えば、無駄というのは「法令 第一条 第一項 ウンタラカンタラ・・・」といった法令の原文がたくさん掲載されていることです。これでは頭に入ってきませんので、もっと簡潔に、もっと分かりやすくした教材を選ぶ必要があります。
できるだけ教材に記載されている情報が少なく、精査されているものが良いでしょう。情報量が多く、煩雑なものを選んではいけません。はじめて試験を受けるときには、気合いを入れて分厚い参考書などを買ってしまいがちですが、ちょっと落ち着いてくださいね。
私たち人間は、たくさんの情報を知識として脳に蓄えることができます。しかし、たくさん覚えようとすると、それぞれの情報が相互作用して曖昧なものとなってしまいます。
これが試験では勘違いや思い違いの原因となり、問題を解いていても「あれっ!?どっちだっけな?」という迷いを誘発します。これでは、一発合格の確率が低くなってしまいますね。
教材の情報量は少なくても良いので、合格することに特化してある教材を選ぶべきです。
2.「適切な勉強方法」とは?
適切な勉強方法では、次の3つのステップを実践します。
ステップ1:下調べ
勉強内容を鳥瞰(ちょうかん)します。鳥瞰とは、鳥のように上空から全体を眺めるということです。この作業によって、全体の流れが把握できます。
このとき、テキストや参考書を熟読する必要はありません。人は「読んで下さい。」と言われると、一言一句じっくりと読もうとしてしまいます。これではとても時間がかかりますし、馴染みのない内容ならさらに大変です。
ですから、太字、赤文字、イラスト、表などに注目しながら、淡々と読んでください。その中で、試験に重要そうな部分、不要そうな部分に目星を付けます。
ステップ2:決断
勉強する範囲を『決断』することが大切です。決定ではありません、『決断』です!
下調べの段階で目星を付けていた試験に不要そうな部分を改めて読み、その部分が試験にあまり出ないと考えられるなら、そこは勉強しないことを決めます。
ここでは、不必要な部分を、完全に切り捨ててしまうことが重要です。テキストにはたくさんの内容が載っていますが、試験で必要な部分は限られています。
ですから、不必要な部分を捨てて、試験で重要視される部分に焦点を当ててください。こうすることで、試験に直接関係のある内容だけを、徹底的に勉強することができます。
ステップ3:問題集の繰り返し
問題集をできるだけたくさん繰り返します。テキストや参考書を繰り返し読むのではありません。テキストや参考書は、問題集の補足用に使用します。
衛生管理者試験は、5つの選択肢から適切なものを1つ選ぶという、5者択一式の試験になります。
5者択一式の試験の場合は、問題集を繰り返すことで、試験に必要な解答力が養われます。解答力とは、問題を解く力のことです。これが無ければ一発合格できません。
ただし、このとき問題文や選択肢の意味を理解しながら問題集を解いてください。その選択肢のどこが正しくて、どこが誤りなのかを、しっかりと把握しなければなりません。
上辺だけで問題集を繰り返してしまうと、応用問題に対応できません。
以上のように、「適切な教材」を選び、「適切な勉強方法」を実践すれば、衛生管理者に一発合格することができます。
一発合格までの勉強期間は?
勉強期間に関する相談は、私のところにもよく寄せられます。できることなら、サクッと一発合格したいものです。ただし、受験者さんの知識・経験・能力・環境、教材の質によって勉強期間は大きく異なります。
以下は、仕事をしている方が試験を受ける場合、一般的に言われている勉強期間になります。
第一種衛生管理者の必要時間は、一般的に90時間程度です。1日1時間として、およそ3か月の勉強期間ですね。
また、第二種衛生管理者の必要時間は、一般的に50時間程度です。1日1時間として、およそ1か月半の勉強期間ですね。
上記のような勉強期間だと、日常の生活スタイルを変えることなく、余裕を持って合格することが出来るでしょう。もちろん、休日にも時間を取って勉強すれば、もっと短期間で合格できます。
資格取得を急がないなら、なるべく余裕のある勉強期間で学習に取り組むのが良いでしょう。
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