コーヒーを衛生管理者の合格に役立てよう
コーヒーは三大嗜好飲料のひとつ
コーヒー、紅茶、ココアは、三大嗜好飲料と言われ世界中の人に愛飲されています。
今回のテーマから外れますが、紅茶をめぐって様々な歴史的な出来事が起こっています。
アメリカの独立戦争へとつながるボストン茶会事件、清国と英国のアヘン戦争も紅茶の輸出入が関係しています。
それほど紅茶という飲み物は、人を魅了する嗜好飲料だということでしょう。
コーヒーは生活に深く浸透
さて、今回のテーマはコーヒーです。
コーヒーの苦み、渋みが苦手で飲まない人もいるかもしれませんが、ほとんどの人は朝食、食後、仕事や勉強の休憩中に愛飲しているのではないでしょうか。
『東京喰種(トーキョーグール)』という、シリーズで1000万部以上発行され、テレビアニメにもなった人気漫画があります。
この漫画もあるコーヒーショップが中心となって物語が進み、コーヒーが重要な役割を担っています。
コーヒーは私たちの生活の中に深く浸透している飲み物のひとつでしょう。
コーヒーの成分
私たちが飲んでいるコーヒーは、焙煎(ばいせん)したコーヒー豆の抽出液です。
焙煎とは、水を加えず加熱することです。こうすることでコーヒー豆に含まれる成分が変化し、香ばしい香りが生み出されます。
有名な成分としては、カフェインがありますね。カフェインには、目が覚める覚醒作用、尿を出す頻度を上げる利尿作用があります。
衛生管理者の勉強を始める前に、コーヒーを飲んで覚醒してから行うのが良いですね。
他にも次のような成分が含まれています。
成分 | 主な特徴 |
---|---|
カフェイン | 覚醒作用、利尿作用 |
ピラジン | コーヒーの香ばしい香り |
メラノイジン | コーヒーの色を作り出す褐色色素 |
クロロゲン酸 | 血糖値を下げる作用 |
ナイアシン | ビタミンB3のことで、中性脂肪を下げる作用 |
5-HMF | キャラメルの香り |
コーヒーでリラックス
コーヒーの香りの正体は、約20種類の物質の混合物で、ピラジンと呼ばれる物質が主成分となっています。
コーヒーの香りには、人をリラックスさせる作用が含まれています。
このことは実験でも証明されており、コーヒーの香りの好き嫌いに関わらず、コーヒーの香りを嗅いだ際、リラックスしたときに現れるα波(アルファ波)の増強が認められたのです。
お風呂に入ったり、好きな音楽を聴いているときにも、α波が増強されるそうですが、コーヒーにも同じ効果があるようですね。
リラックスして衛生管理者の勉強をするために、コーヒーは有用だと考えられます。
コーヒーで糖尿病予防
生活習慣病と言われる脳疾患・心疾患を起こす要因は様々あります。
中でも『肥満、高血圧症、高脂血症、耐糖能異常(糖尿病)』の4つの因子は死の四重奏といわれ、一つ一つが軽い症状であっても、合併した時には深刻な生活習慣病に至るリスクが大きく高まるとされています。
死の四重奏は、衛生管理者の試験でも出題されるので覚えておきましょう。
また、糖尿病には、インスリンがほとんど作られなくなる『1型糖尿病』と遺伝的要因と生活習慣が原因でインスリンの働きが悪くなる『2型糖尿病』があります。
日本の糖尿病患者の95%は、2型糖尿病です。
近年コーヒーは、2型糖尿病の発症を抑える効果があることがわかってきました。
その原理はすべて解明されたわけではありませんが、コーヒーに含まれるクロロゲン酸に空腹時に血糖値が上がらないようする働きがあるかもしれないと考えられています。
コーヒーの摂取量
妊娠中、授乳中の人の他、腎臓病、心臓病などの持病を持っている人は、コーヒーを控えた方が良いとされています。
カフェインを大量に摂取した場合、中毒になることもあり、胎児や小児はカフェインの処理が上手くできません。
健康な成人の場合、1日に3杯程度を目安に飲むのが良いとされています。私もコーヒーが好きで、1日に3杯程度は飲んでいます。
今まで見てきたように、コーヒーには様々な利点があります。仕事や試験勉強の合間に、コーヒーを飲んで衛生管理者の勉強を捗らせましょう。
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