衛生管理者の予想問題 | 衛生管理者 講習会・通信講座

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衛生管理者の予想問題

予想問題イラスト

本試験では「見たことない問題」「新しい傾向の問題」が出題されることがあります。

実際に受験された弊社の受講者さんからも、そういった情報が寄せられています。

その情報を参考に、衛生管理者試験の予想問題を作成しました。

予想問題はもちろん受験対策として有効ですが、既存の過去問はすでに出題実績がある問題なのでやはり過去問も大切です。

これから受験する人は、過去問も予想問題もぜひチャレンジしてみましょう。

また予想問題は、今後も追加していくことがあります。

追加したときは、メルマガでいち早くお知らせしていますので、登録がまだの人はメルマガ登録をおススメします。

予想問題① 関係法令:一般

問題 労働基準法における労働時間等の労使協定に関する次のAからEの記述のうち、休日労働の時間を含むものは(1)から(5)のうちどれか。
ただし、労使協定とは、「労働者の過半数で組織する労働組合(その労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者)と使用者との書面による協定」をいうものとする。【340310】

A 労働時間を延長して労働させることができる1か月について45時間の限度時間
B 労働時間を延長して労働させることができる1年について360時間の限度時間
C 通常予見することのできない業務量の大幅な増加等に伴い臨時的に限度時間を超えて労働させる必要がある場合において、1か月について労働時間を延長して労働させることができる100時間未満の時間
D 対象期間の初日から1か月ごとに区分した各期間に当該各期間の直前の1か月、2か月、3か月、4か月及び5か月の期間を加えたそれぞれの期間における労働時間を延長して労働させた1か月当たりの80時間の平均時間
E 通常予見することのできない業務量の大幅な増加等に伴い臨時的に限度時間を超えて労働させる必要がある場合において、1年について労働時間を延長して労働させることができる720時間以下の時間

(1)A,B
(2)B,C
(3)C,D
(4)D,E
(5)A,E


答え(3)
選択肢のC,Dは、時間外労働時間に加え、休日労働時間を含みます
この問題は、労働基準法の第36条(サブロク協定)に関する問題です。
働き方改革が推進され、時間外労働の上限が罰則付きで法令に規定されるなどの改正が2019年4月から施行されました(中小企業は2020年4月から施行)。

予想問題② 関係法令:一般

問題 産業医に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。

(1)産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができ、事業者は、当該勧告を尊重しなければならない。
(2)事業者は、産業医の勧告を受けたときは、当該勧告の内容を衛生委員会又は安全衛生委員会に報告しなければならない。
(3)事業者は、産業医による勧告を受けたときは、当該勧告の内容などを記録し、これを3年間保存しなければならない。
(4)事業者は、産業医が旅行、疾病、事故その他やむを得ない事由によって職務を行うことができないときは、代理者を選任しなければならない。
(5)産業医は、衛生委員会又は安全衛生委員会に対して労働者の健康を確保する観点から必要な調査審議を求めることができる。


答え(4)

(1)(2)(3)(5)は正しい。
(4)は誤り。代理者の選任は、総括安全衛生管理者、安全管理者、衛生管理者などについて規定されています。産業医では、代理者の選任は規定されていません。

働き方改革関連法の成立に伴い、改正労働安全衛生法が2019年4月1日から施行されました。
これにより長時間労働やメンタルヘルス不調などで、健康リスクが高い状況にある労働者を見落とさないため、産業医による健康相談や面接指導などが確実に実施されるための整備が図られました。

予想問題① 労働衛生:一般

問題 感染症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。【340420】

(1)インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行の原因となるのは、主として、A型及びB型である。
(2)風しんは、発熱、発疹(しん)、リンパ節腫脹(ちょう)を特徴とするウイルス性発疹(しん)症で、免疫のない女性が妊娠初期に風しんにかかると、胎児に感染し出生児が先天性風しん症候群(CRS)となる危険性がある。
(3)微生物を含む飛沫(まつ)の水分が蒸発して、5μm以下の小粒子として長時間空気中に浮遊し、空調などを通じて感染することを空気感染という。
(4)感染が成立し、症状が現れるまでの人をキャリアといい、感染したことに気付かずに病原体をばらまく感染源になることがある。
(5)人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを不顕性感染という。


答え(5)
(1)(2)(3)(4)は正しい。
(5)人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを日和見感染といいます。
また、微生物の感染が成立して、症状が現れない状態が継続することを不顕性感染といいます。

参考】衛生管理者が知らないでは済まされない感染症のこと

予想問題② 労働衛生:一般

問題 厚生労働省の「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」に基づく措置等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。【340310】

(1)第一種施設とは、多数の者が利用する施設のうち、学校、病院、児童福祉施設その他の受動喫煙により健康を損なうおそれが高い者が主として利用する施設で、原則敷地内禁煙とされている。
(2)第二種施設とは、多数の者が利用する施設のうち、一般の事務所や工場、飲食店など、第一種施設及び喫煙目的施設以外の施設で、原則屋内禁煙とされている。
(3)喫煙専用室とは、第二種施設等の屋内又は内部の場所の一部の場所であって、構造及び設備がその室外の場所(第二種施設等の屋内又は内部の場所に限る。)へのたばこの煙の流出を防止するための技術的基準に適合した室を、専ら喫煙をすることができる場所として定めたものをいう。
(4)喫煙専用室内では、飲食等を行うことが認められているが、指定たばこ(加熱式たばこ)専用喫煙室内では、専ら喫煙をする用途で使用されるものであることから飲食等が禁止されている。
(5)喫煙専用室などの喫煙可能な場所に 20歳未満の者を立ち入らせることが禁止されており、喫煙専用室の清掃作業も行なわせることができない。


答え(4)
(1)(2)(3)(5)は正しい。
(4)喫煙専用室内は、専ら喫煙をする用途で使用されるものであることから飲食等が禁止されています。
一方、指定たばこ(加熱式たばこ)専用喫煙室内では、飲食等を行うことが認められています

平成30年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立しました。
これを受けて職場における受動喫煙防止対策に関する「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」が示されています。

参考】職場における受動喫煙防止のためのガイドライン(基発0701第1号 令和元年7月1日)

予想問題③ 労働衛生:一般

問題 「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」について、誤っているものはどれか。

(1)事業者は、安全衛生方針を表明し、労働者及び関係請負人その他の関係者に周知させる。
(2)事業者は、安全衛生目標の設定並びに安全衛生計画の作成、実施、評価及び改善に当たり、経営者の意見を反映させる。
(3)事業者は、危険性又は有害性等を調査する手順を定めるとともに、この手順に基づき、危険性又は有害性等を調査する。
(4)事業者は、安全衛生計画を適切かつ継続的に実施する手順を定めるとともに、この手順に基づき、安全衛生計画を適切かつ継続的に実施する。
(5)事業者は、定期的なシステム監査の計画を作成し、システム監査を適切に実施する。


答え(2)

(1)(3)(4)(5)は正しい。
(2)は誤り。経営者ではなく、労働者の意見を反映させます。

労働安全衛生マネジメントシステムは、英語表記(Occupational Safety and Health Management System)の頭文字を取ってOSHMS(オーエスエイチエムエス)といいます。
この指針は、1999年に公表され、2019年に改正されています。
これまで安全衛生活動は、優秀で経験豊富かつ熱意のあるスタッフに依存する傾向がありました。
しかし、それでは貴重なノウハウが継承されていかない懸念があります。
OSHMSは、こういった問題点を解決し、より良い職場環境づくりを行うために、自主的に目標を設定して改善を行なっていくための仕組みです。

予想問題① 労働生理

問題 下図は、脳などの正中縦断面であるが、灰色箇所のA~Eの説明のうち、誤っているものは(1)~(5)のうちどれか。【225237】

脳などの正中縦断面

(1)Aは前頭葉で、運動機能中枢、運動性言語中枢、精神機能中枢の機能を備える。
(2)Bは後頭葉で、視覚中枢の機能を備える。
(3)Cは小脳で、姿勢や身体の平衡(こう)を保つ。
(4)Dは延髄で、呼吸中枢、循環器中枢、消化中枢などの機能を備える。
(5)Eは視床下部で、自律神経系中枢の機能を備える。


答え(3)
(1)~(5)の脳の部位説明は正しい内容です。
ただし、Cの指し示す部位が誤りです。この部位は脳梁(のうりょう)と言い、左右の大脳をつなぐ線維束です。
小脳は、後頭葉の下側、脳幹の後ろ側に位置しています。

予想問題② 労働生理

問題 内分泌器官に関する次の文中の[  ]内に入れるAからEの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。【340420】

「膵臓から分泌されるインスリンは血糖値を[ A ]させる働きをし、グルカゴンは血糖値を[ B ]させる働きをする。
また、[ C ]から分泌されるアドレナリンと[ D ]から分泌されるコルチゾールは血糖値を[ E ]させる働きをする。」

(1)[A]減少 [B]増加 [C]副腎皮質 [D]副腎髄質 [E]増加
(2)[A]減少 [B]増加 [C]副腎髄質 [D]副腎皮質 [E]増加
(3)[A]減少 [B]増加 [C]副腎髄質 [D]副腎皮質 [E]減少
(4)[A]増加 [B]減少 [C]副腎髄質 [D]副腎皮質 [E]減少
(5)[A]増加 [B]減少 [C]副腎皮質 [D]副腎髄質 [E]減少


答え(2)
血糖値を減少させるホルモンは、膵臓から分泌されるインスリン1つしかありません
一方で、血糖値を増加させるホルモンは、膵臓から分泌されるグルカゴン副腎髄質から分泌されるアドレナリン副腎皮質から分泌されるコルチゾールなど複数あります。

予想問題① 関係法令:有害

問題 次の作業を行うとき、法令上、作業主任者の選任が義務付けられているものはどれか。

(1)屋内作業場におけるアーク溶接の作業
(2)試験研究業務として塩素を取り扱う作業
(3)レーザー光線による金属加工の作業
(4)強烈な騒音を発生する場所における作業
(5)水深10m以上の場所における潜水の作業


答え(1)
(1)は正しい。特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習を修了した者のうちから作業主任者を選任することが義務付けられています。
(2)(3)(4)(5)の作業では、作業主任者の選任が規定されていません。

金属アーク溶接等作業について、法改正があり、2021年4月1日から施行されています。
ただし、作業主任者の選任や呼吸用保護具のフィットテストの実施などについては、1~2年の経過措置が設けられています。
詳細は下記参考資料をご覧ください。
参考】金属アーク溶接等作業について健康障害防止措置が義務付けられます(屋内作業場での継続作業)

予想問題② 関係法令:有害

問題 厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない機械等に該当しないものは、次のうちどれか。【340310】

(1)聴覚保護具
(2)電動ファン付き呼吸用保護具
(3)有機ガス用防毒マスク
(4)アンモニア用防毒マスク
(5)亜硫酸ガス用防毒マスク


答え(1)
(1)は該当しない。聴覚保護具とは、イヤーマフ、耳覆い、耳栓のことです。
かつては防音保護具と呼んでいましたが、2020年にJIS規格が更新され、聴覚保護具に名称変更されました。
参考】防音保護具が「聴覚保護具」に変わります!
(2)(3)(4)(5)は該当する。

予想問題③ 関係法令:有害

問題 次の化学物質のうち、これを製造しようとする者が、あらかじめ、厚生労働大臣の許可を受けなければならないものはどれか。【340310】

(1)オルト-トルイジン
(2)オルト-トリジン
(3)オルト-フタロジニトリル
(4)エチレンイミン
(5)エチレンオキシド


答え(2)
(1)(3)(4)(5)は、特定化学物質の第2類物質です。
(2)は、特定化学物質の第1類物質で、厚生労働大臣の許可を受けなければならなりません。

予想問題④ 関係法令:有害

問題 労働安全衛生規則の衛生基準について、誤っているものは次のうちどれか。【340310】

(1)著しい騒音を発する一定の屋内作業場については、6か月以内ごとに1回、定期に、等価騒音レベルを測定しなければならない。
(2)屋内作業場に多量の熱を放散する溶融炉があるときに、加熱された空気を直接屋外に排出し、又はその放射するふく射熱から労働者を保護する措置を講じなければならない。
(3)炭酸ガス(二酸化炭素)濃度が0.15%を超える場所には、関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
(4)著しく暑熱又は多湿の作業場においては、坑内等特殊な作業場でやむを得ない事由がある場合を除き、休憩の設備を作業場外に設けなければならない。
(5)病原体により汚染された排気、排液又は廃棄物については、消毒、殺菌等適切な処理をした後に、排出し、又は廃棄しなければならない。

答え(3)
(1)(2)(4)(5)は、正しい。
(3)は誤り。炭酸ガス(二酸化炭素)濃度が1.5%を超える場所には、関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示しなければなりません。

予想問題⑤ 関係法令:有害

問題 有害業務を行う作業場について、法令に基づき、定期に行う作業環境測定と測定頻度との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。【340310】

(1)非密封の放射性物質を取り扱う作業室における空気中の放射性物質の濃度の測定
……… 1か月以内ごとに1回
(2)チッパーによりチップする業務を行う屋内作業場における等価騒音レベルの測定
……… 6か月以内ごとに1回
(3)通気設備が設けられている坑内の作業場における通気量の測定
……… 半月以内ごとに1回
(4)鉛蓄電池の解体工程において鉛等を切断する業務を行う屋内作業場における空気中の鉛の濃度の測定
……… 1年以内ごとに1回
(5)加硫がまによりゴムを加硫する業務を行なう屋内作業場における気温及び湿度の測定
……… 1か月以内ごとに1回


答え(5)
(1)(2)(3)(4)は正しい。
(5)は誤り。加硫がまによりゴムを加硫する業務を行なう屋内作業場における気温及び湿度の測定は、半月以内ごとに1回、行なわなければなりません。

予想問題① 労働衛生:有害

問題 次の化学物質のうち、常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中でガスとして存在するものはどれか。
ただし、ガスとは、常温・常圧で気体のものをいうものとする。【340310】

(1)ヨウ化メチル
(2)ナフタレン
(3)ベータ-プロピオラクトン
(4)塩素化ビフェニル
(5)ホルムアルデヒド


答え(5)
(1)は誤り。ヨウ化メチルは、蒸気として存在します。
(2)は誤り。ナフタレンは、蒸気として存在します。
(3)は誤り。ベータ-プロピオラクトンは、蒸気として存在します。
(4)は誤り。塩素化ビフェニルは、蒸気またはミストとして存在します。
(5)は正しい。ホルムアルデヒドは、ガスとして存在します。

予想問題② 労働衛生:有害

問題 厚生労働省の「職場における熱中症予防基本対策要綱の策定について」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。【340310】

(1)WBGTの値は、暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数であり、作業場所に、WBGT指数計を設置する等により、WBGT値を求めることが望ましい。
(2)熱中症の症状は、Ⅰ度からⅢ度に分類されており、Ⅲ度が最も重症である。
(3)Ⅱ度の症状として、めまい、筋肉痛、筋肉の硬直がみられる。
(4)熱中症予防対策として、熱を吸収し、又は保熱しやすい服装は避け、透湿性及び通気性の良い服装を着用させること。
(5)暑熱順化は、作業を行う者が暑熱順化していない状態から7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に長くすることなどの方法により行なう。


答え(3)
(1)(2)(4)(5)は正しい。
(3)は誤り。めまい、筋肉痛、筋肉の硬直がみられるのは、Ⅰ度の症状です。
Ⅱ度の症状として、頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力や判断力の低下などがみられます。
参考】職場における熱中症予防基本対策要綱の策定について(一部改正:基発0726第2号 令和3年7月26日)

講師のご紹介

講師写真

はじめまして。講師の奥田真史です。衛生管理者の講習会・通信講座なら私にお任せ下さい!
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